スイミングスクールの休会や退会の際に挨拶にも行かなかった息子
スイミングスクールを休会した2021年5月16日以降、息子の太郎は本格的に勉強にスイッチしました。
この休会届をスイミングスクールへ出しに行ったのは私一人です。
息子は日曜日で家にいたのですが、どうやらコーチたちに会うことにはあまり気が進まないようで
「コーチたちに挨拶しておく?」
と言ったのですが答えはNOで、家で勉強するとのこと。
なので私から息子を担当していたコーチには少しだけ話をしたのですが
高校3年生で最後のシーズンとなるだろうし、なんとかレースに出てもらいたかったのですが・・・
太郎に言っておいてください、休会中でも気分転換に泳ぎに来たら良いからと。
ちょっとした言葉だったのですが、このように言われたことは本当にうれしかったです。
この担当コーチと高校の水泳部顧問は一つしか歳が違わないのですが、見た目は水泳部顧問のほうが堅そうに見えて担当コーチは子供っぽさが残るような印象です。
でも子供と話をするときは担当コーチは子供に合わせて話をするので、太郎からすると兄貴分のようなイメージで接していたと思います。
それに対して水泳部顧問は子供よりも数段高いところから命令口調で話すことしかしません。
人に教えるという技術面ではひょっとすると水泳部顧問のほうが上かもしれませんが、人の心を掴んで心に話しかけるという面では担当コーチのほうがはるかに上です。
その後も息子は勉強によってスイミングに通う時間が全くない状態が続き、2021年11月9日に退会しました。
退会の手続きも私一人で行い、この時も太郎は付いては来ませんでした。
もう水泳には未練も何もないのかな。
息子が信頼していた一つ上の先輩も、水泳は高校いっぱいで辞めて大学では水泳とは縁遠い生活を送っているそうです。
息子は高校に入って以降は水泳でろくな目に遭いませんでしたから、仕方がないのかなと思います。
勉強にシフトするとともにいじめの後遺症もほんの少し和らぎつつある
スイミングスクールを休会した2021年5月ごろから勉強に本腰を入れ始めたわけですが、それとともに息子の太郎に変化が見え始めました。
勉強面では塾にも行かず、学校に残って勉強することを選びました。
これまでの太郎ならば選択するような勉強法ではないと思います。
推薦入学クラスから一般入試進学クラスの最下位に位置するクラスに替わったのですが、話ができる友達が相当増えたことで、同じように学校に残った友達たちと話ができる環境が心地よいのかなと思います。
また文化祭など催しが行われた日の帰りには、友達たちとご飯を食べてから帰宅するようにもなりました。
何回かはカラオケボックスにも行ったようですし、2022年1月の共通テスト後にも夕飯を食べてから帰宅していました。
それだけ普通にしゃべることができる友達ができたわけで、自分自身の立ち位置も自分で少し見え始めたのではと思います。
推薦入学クラスの同級生もいじめ加害者Aを除いて良い人ばかりだったのですが、いかんせん水泳では太郎より数ランク上の選手ばかりだったし、Aには太郎の行動のすべてを全否定され続けてきましたから、自分の立ち位置どころか足元も全く見えない状態でした。
推薦入学クラスでも催しの後は水泳部員で夕食を食べに行ったりはしていましたが、帰宅時の顔色が今とはやはり違うのです。
1年生のころは帰宅時に青白くて暗い顔をしていたのですが、3年生になってからは顔色はふつうで少し疲れた表情をしていることが多いかな。
まぁいじめの張本人であるAも食事の場にはいたのですから、帰宅時に顔色が良いわけがないのです。
そして一番変わったのが、スイミングスクールを休会して以降は家で空き時間を使ってドライランドをするようになったことです。
※水泳選手が陸上で行う筋トレやストレッチをドライランドと呼びます
休会以降は土日の朝はジョギングをしに行くようにもなりましたし、正式に退会して以降は学校へ行く前にジョギングをしたり、家での空き時間にはバーベルやウェートトレーニング用のベンチを使って筋トレまでするように。
筋トレは高校1年生当時は水泳のタイムを何とか向上させ、いじめ加害者Aからの暴言を阻止したいという思いから、肩の痛みを押して行うという悲壮なものでしたが、今は音楽を聴きながら自分で納得がいくようにおこなっている感じです。
だから見ていて思うのは
高校1年生当時の元同級生Aや水泳部顧問からの暴言・恫喝・無視といったいじめに遭い
その後遺症に苦しみながらなんとか高校生活を送っていたが
完全に水泳を断ち切ったことで、その後遺症も少し和らいだのかな
ただし水泳部顧問に対する恐怖心はいまだに消えておらず、水泳部顧問が試合などで学校にいない日は少し遅めに登校し、学校にいて門番をしている日は早めに登校して会わずに済むようにしています。
この行動は高校3年生の最後まで続きました。
また情緒不安定な状態は、もうすぐ卒業を迎える時期になってもまったく消える気配がありません。
自殺を図って2年くらいではさすがに心の傷が癒えるわけもありませんから。
でも学校の教師たちには、息子が学校では我慢して生活していることは伝わらないでしょう。
これも仕方がないと思うしかないのですけどね。
水泳部顧問への怒りは全く収まらないが
息子が3年生に進級しても、私や妻の心の中では系列高校へ異動した元剣道部顧問の発言をはじめ、水泳部顧問のすべての言動を許す気にはまったくなりません。
また同様に2020年1月24日に息子に無理やり書かせた、いじめ加害者Aを退学にしないようにとの嘆願書を一切見せようともしない学校への不満も高まる一方です。
水泳部顧問が息子への言動について
「自分は(太郎の)いじめの件で処分もされていないので」
と吹聴していることも耳に入ってきています。
私や妻は慰謝料を要求するといったことは全く頭には無いが、せめて学校に要求しても開示しようとしない「嘆願書」のコピーでよいから見せてほしいということと、水泳部顧問に数々の言動についてその真相を聞きたい。
ただそれだけのことを願っているだけです。
なので学校問題・教師問題に詳しい弁護士に依頼して、これらの案件を解決させようと真剣に考えました。
地元の弁護士会の無料相談の予約を取ろうともしました。
でもせっかく高校生活の半分くらいは友達との交流も盛んになり、勉強にも熱心に取り組むようになったのに、ここで保護者が波風を立てることによって息子が再び不安定になるほうが怖いと考えるようになりました。
家では今でもかなり情緒不安定です。
ちょっとした言葉に鋭く反応して、本当に怖い目をすることがあります。
時にはかなりきつい言葉を発したり、その言葉の後に涙を流したり。
これでもし弁護士を立てて学校側と何らかの争いとなったとき、今以上に息子が不安定になるかもしれない。
そうなった時には息子は本当にボロボロになるかもしれない。
そんな不安感がものすごく大きいのです。
だから息子が卒業するまでは水泳部顧問の言動を追求することはやめておこうと思っています。
「あんなクソ(水泳部顧問)のために高い弁護士費用を払うのがバカバカしい」
と思うようにしています。
高校卒業は2022年3月です。
その後どのような行動に出るのかは今は考えていません。
本当は水泳に未練があるのだろうか
2022年に入ってからですが、息子がスマホをいじっている様子を何気に見たとき、ものすごく体がデカくてタトゥー入れた人物の画像が目に入りました。
待ち受け画面ではないのですが。
私はマジで息子は格闘技にでも進みたいのか、はたまたオトコに興味が出てきたのかとかなり心配しました。
ここまで息子の心は破壊されたのかって・・・
でも後日後ろからのぞき見ると、その画像の男性は手にゴーグルを持っていました。
おそらくですが、ケーレブ・ドレッセルという人物かなと思います。
東京オリンピックで、50m自由形・100m自由形・100mバタフライ・400mフリーリレー・400mメドレーリレーで5冠を達成したアメリカの水泳選手です。
もう水泳には未練もなければ興味もないのかなと思っていたのですが、やっぱり心のどこかでは水泳のことが気にかかっているのかもしれません。
そう思うと息子を水泳から離れるように仕向けて行った、元同級生のAや水泳部顧問のことを許せるはずがない。
やっぱり高校卒業を待って行動に出るべきか・・・
ひょっとしたら大学でまた水泳を始めるのかな。
もちろん反対する理由はないし、本当に水泳をするのであれば純粋に応援します。
過度な期待をかけないように。
息子にしても高校では水泳のスポーツ推薦で入学したわけですが、大学はふつうに勉強して試験を受けて入学する立場ですから、高校の時よりもある意味気楽に泳ぐことができるかもしれない。
どうせならいじめ加害者Aや高校の水泳部顧問を見返してやれ!と思わなくもないけど、本人が楽しんで泳ぐことができればそれでいいかなと思います。
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