037 いじめを受けた本人も保護者も迷路の中を彷徨い歩いているよう

 

 

自分の心を守るためにキレるようになった

人間だれしも揶揄われたりからかわれたりバカにされれば怒って当然です。

ただその怒り方や表現は千差万別で、激しい口調で言い返す人もいれば、ただ黙って耐えて聞くタイプの人もいます。

聞き流せる人もいれば、言われたことをすべて心に溜め込む人もいます。

 

息子の太郎は心に溜め込むタイプでした。

ところがいじめによる酷いめまいなどの症状が治まって以降は、揶揄われたりからかわれたりバカにされただけではなくちょっとした冗談や会話までもがまったく通じなくなりました。

 

ある日学校から帰宅後に太郎は髪の毛を切りに行きました。

美容院から帰ってきた太郎を見ると、顔の所々が赤くなっていかにもかゆそうな感じ。

妻が太郎に

「大学デビューでイメチェンもしにくそうな感じがするね」

キョトンとする太郎に妻がさらに

「例えば金髪にするとか髪の毛を染めるときって、ホントはパッチテストをして染料によるアレルギー反応が起こらないかをチェックしなきゃいけないの。太郎はたぶんそのチェックで引っ掛かりそうな気がする」

ハサミなのか切った髪の毛が原因なのかは分かりませんが、太郎の髪の生え際あたりは赤い湿疹で覆われているのことを見て言ったわけですが

「誰が金髪なんかするねん!そんなんするわけないやろ!!」

太郎はプイっと反対を向いて顔をさらに赤くして目には涙を浮かべ、唇が少し震えているように見えました。

 

別にバカにしたのではないし、冗談で言ったものでもない。

散髪から帰ってきた太郎の顔に湿疹が出ているから、髪の毛を染めるときにはきちんとパッチテストをして、アレルギーなどの反応を見なきゃいけないということで言ったわけですが、太郎の琴線に触れてしまったようです。

 

こういうちょっとした会話ができなくなってしまいました。

少しでも引っかかる部分あると、尋常ではないキレ方をするのです。

2020年1月24日に水泳部顧問やクラス担任に無理やり「いじめ加害者を許す」と書かされて以降は、酷いめまいや体が硬直するなどして登校が難しい状態になっていましたが、それらの症状が治まるとこんどは言葉に対する反応が酷くなってきたのです。

 

1月24日の件は以前に詳しく書いていますが、「いじめ加害者Aのことは許せない」と自分が思っていることを勇気を振り絞って言ったわけですが、それを海外遠征中の水泳部顧問が電話で

“いじめ加害者Aのたった一度の過ちだから、許して謝罪を受け入れてチャンスを与えてやれ!”

と圧力を掛けられた挙句にクラス担任には

“いじめ加害者Aのことを許します”

と書面に書くように強要されたのです。

 

いじめ加害者Aや水泳部顧問によって放たれた言葉に悩み苦しみ、その言葉を心に溜め続けていたけどついには溢れ出したことで死を選んだ太郎。

手首も切ったけど心にも切り傷ができ、さらに自分の意志とは真逆のことを書かされたことで、心にはさらに大きな傷ができてしまいパックリと開いた状態になった。

過去のように酷い言葉を心に溜め込めなくなったのは良いかもしれないけど、現状では心が言葉をすべて跳ね返している状態。

心が大半の言葉を跳ね返すという過剰な反応が、今はキレるという行動に出ているのです。

 

心が言葉を跳ね返したりキレるのは、心の大きな傷を守ろうとするもので自己防衛本能です。

あまりに大きな傷だから何気ない会話であっても、少しでも受け入れらない言葉と判断されてしまい心を素早く閉じてしまうのです。

 

以前の酷いめまいや体が硬直する状態は、心と頭とのアンバランスが原因だったのだと思います。

頭では登校しなきゃと考え、心は登校を拒否するというアンバランスさが引き起こしていた症状だと思うのです。

この頃は心が跳ね返す言葉に対して頭も同じように追随することで処理できなくなり、涙を流すのではないのかなと思うようになりました。

 

息子の情緒が不安定になってしまうのは仕方がないです

しかし私や妻もどんどん追い詰められているような気がします

太郎に対して何も言えなくなりつつあるのですから

心を破壊されてしまった息子は

また以前のように明るく振舞うことができる日はやってくるのだろうか

 

 

水泳から勉強へ道を変えようとしている

高校2年生の3学期になり、少しずつ登校時間を早めていった太郎。

太郎を追い詰めて以降になぜだか生徒指導副部長に就任した水泳部顧問が、登校時間帯は校門前に立っていることが多いからです。

その姿を見るのもイヤだし、あの声を聞くのもイヤ。

しかし早く行けば校門前にはまだ教師は立っていない。

校門前に立っている水泳部顧問を見なくても良いように、登校時間を少しずつ早めていったわけです。

 

少しずつ登校時間を早くしていった太郎ですが、教室へ行くとかなりの生徒がすでに座っており、英単語を覚えたり教科書を開くなどして勉強しているらしいのです。

推薦入学のクラスから2年からは一般入学のクラスへと替わったので、教室中のみんなが普通に受験して大学進学を目指しています。

2年生になってから話をするようになった生徒たちも、思い思いに勉強をしているというのです。

せっかく早く行ったからと太郎も同じように勉強をするようになり、高校入学前に購入してから一度も電源を入れることもなかった電子辞書まで持って行くようになりました。

 

太郎は小・中といわゆる定期考査前の試験勉強をしたことが一度もなく、それは高校に入ってからも同じでした。

週6日も選手としてスイミングスクールへ通い、土日は試合か合宿か強化練習に明け暮れていましたから宿題をするのがやっとの状態ですから。

それでもどの教科もクラスの上位1/3以内には常に入っていましたし、そこから落ちていくこともありませんでした。

“ノー勉”で通知表に4が並ぶのだから十分と私も妻も思っていましたしね。

 

冬休み明けの課題考査でクラスで3位だったことにも気を良くしたようで、徐々に勉強への道へ変更しようとしているようです。

その反面、これまでは学校の終業が遅い日にはスイミングの道具をもって学校へ行き、学校から直接スイミングスクールへ行っていたのに、この頃からは終業が遅い日でもいったん家に帰ってからスイミングスクールへ行くようになりました。

泳ぐ前のドライランド(筋トレやストレッチ)に遅れることも嫌がっていた太郎が、この頃になると遅れても仕方がないという風に考えが変わってきたのです。

必死になってもなかなか結果が出ない水泳より、頑張れば頑張る分結果が出る勉強に魅力を感じつつあるようでした。

 

水泳から勉強へ道を変えるきっかけを作った水泳部顧問にお礼を言わなくちゃいけません。

卒業の時に目いっぱい「お礼」を言わせていただきます。

 

 

水泳部顧問に対するモヤモヤ感がどんどん増加する

勉強へと道を変えつつあった太郎。

まだ本格的に勉強の道への変更は完了していないものの、2年生3学期の通知表で早速結果が現れつつありました。

ところが気になる項目がありました。

1学期:65

2学期:57

3学期:88

体育の評定なのですが、この高校では通知表もテストと同じように100点満点で表記されるのでこのような数字になっています。

1学期はGW明けまでオンライン授業だったことや、太郎自身がまだいじめ問題を引きずっていたから仕方がないかな。

2学期は57で3学期は88という通知表を見た私は太郎に

「3学期はずいぶん体育を頑張ったね」

と思わず言ってしまったのですが、太郎はさすがに渋い表情。

 

2学期は10月までは水泳部顧問が腕組みしながら太郎を睨みつけ、11月に入ると水泳部顧問が太郎のクラスの体育を担当し始めました。

すると太郎は体育の授業のある日は登校前も帰宅後も口数が少なくてまばたきの回数が異常に多く、さらに顔面蒼白になっていました。

そこで学年部長(学年主任)に抗議の手紙を送って、3学期からは体育の授業から水泳部顧問を外してもらいました。

その結果がこれです。

 

太郎も水泳部顧問の前では委縮していたと思いますが、だからといって体育ができないというほどではありません。

これでも一応はスポーツ推薦で入学した生徒です。

委縮していたとはいえ、2学期のこの成績はさすがにあり得ません。

3学期に一気に跳ね上がったのも逆に理解できません。

 

まるで水泳部顧問が逆恨みして、太郎の1・2学期の成績を低く付けたのかな。

3学期からは1年生の時のクラス担任が体育を受け持つようになったけど、私が学年部長に抗議して受け持ちが変更されたことくらいは当然知っているでしょうから、怖くなって少し高い成績を付けたのかな。

そんな気がします。

※事実は分かりませんし、成績のことについて学校に文句を言うつもりも一切ありません。ただこれだけ違うとなるといろいろな疑問が・・・

 

 

こういう成績の付け方をされると、どうしても水泳部顧問に対する憎悪の気持ちがさらに湧き上がってしまいます。

もう良いかと半分諦めていたのですが、2020年1月24日に太郎が書かされた書面(水泳部顧問と元クラス担任は勝手にいじめ加害者Aの退学処分を逃れるための嘆願書として理事長らに提出した)には、いったい太郎は何と書かされたのかがやはり疑問として沸き上がってきます。

この書面を無理やり書かされて以降に相当酷いめまいや体の硬直化などが顔を出すようになり、1年以上が経過した今では情緒不安定(普通の会話でもキレる)に苦しんでいる。

いったいどのように酷いことを太郎は無理やり書かされたのか、その全文をどうしても見たいし確認したい。

水泳部顧問へのモヤモヤ感が私にも妻にも充満していくのです。

出口が分からず迷路の中を彷徨い歩き続けている感覚です。

太郎の心も同じように迷路の中を彷徨い歩いているのかもしれない。

その出口にたどり着いても、解決の糸口にはほど遠い気もするけど。

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