034 いじめ後表面は普通に見えても心はボロボロのまま治らない

 

 

 

水泳部顧問が学校に残った理由

太郎へのいじめ問題が発覚し、私が理事長あてに抗議の文書を送って以降はよく動かれていた校長。

2020年3月4日に行われた教師の側からの謝罪(言い訳)面談の時も、校長らしく?場を仕切っておられました。

ところが新学期(太郎が2年生に進級した2020年度)以降校長の様子が全く見えず、何気に系列校のHPを見るとそちらで新学期のあいさつをしておられて、気付いたらいなくなっていたのでした。

あの面談の席上で校長は

「太郎君が卒業するまでは、私をはじめ学校が全力を挙げてサポートしてまいります」

と校長が筆頭になって太郎をサポートしていくようなことを言っていたのに、その本人がいきなり異動です。

 

以前に少しだけ書きましたが、水泳部顧問の“お仲間”で剣道部顧問・生徒指導副部長だった教師も気が付くと校長と同じ系列校へ異動になっていました。

このことを知ったのは、10月ごろに剣道関係の掲示板への書き込みをたまたま見たからです。

そこには剣道部員の大半も剣道部顧問とともに転校したと書かれていて、生徒を巻き込んだ異動となったようです。

 

それに対して太郎へのいじめの首謀者である水泳部顧問はそのまま居座っています。

合宿先から急遽呼び戻された時には私に

「私が系列校へ移動してもよいので・・・」

などと電話口で言っていたのですが、それどころか剣道部顧問の後を引き継いで生徒指導副部長に就任ですからね。

正直呆れました。

ただ水泳部顧問の異動などについては謝罪(言い訳)面談の席上で妻が

「水泳部顧問を系列校に異動させたり水泳部を廃部にされたりすると、すべてが太郎のせいにされそうで怖い。同級生だけではなく上級生や新入生にまで影響が及ぶことで太郎の居場所がなくなる」

とは言ったのです。

もしも水泳部が廃部となれば水泳部員全員に迷惑がかかることになり、そのすべての責任を太郎一人が背負い込むことにでもなれば、今度は本当に命を・・・

また水泳部顧問が系列校へ異動となれば、剣道部同様に部員全員が転校する事態になっていたかもしれない。

 

後になって考えれば、水泳部顧問なんて異動して消えていなくなったほうが良かったと思いました。

授業中に太郎に対して圧力をかけてくるような腐った人間ですからね。

でもあの面談の頃はとにかく太郎に影響が及ばない最善の方法として考えていたので、異動も廃部もやめてほしいとお願いしたわけですが。

でもまさか生徒指導副部長になったり太郎の体育の授業を受け持つだなんて、さすがに想像しませんでした。

学校側(理事長など)もあの無意味な謝罪(言い訳)面談ですべては解決したと考えているのでしょうか。

 

 

注文と違う商品を手渡されても言い出せない

2020年11月15日(日)

この日は妻の実家へ出かけ、昼食は外食してその後スターバックスでお茶することに。

太郎は期間限定メニューをオーダーしました。

商品を受け取った太郎はなんだか怪訝そうな顔をしています。

 

「どうしたの?」

と聞いてみると、

「これ注文したやつと違う・・・」

じゃあ交換してくるからと言うと

「もういい、これでいいよ・・・」

「太郎が悪いわけではないのだから、気にしなくてもいい。こんな事はよくあることだから」

そう言って商品を太郎から受け取り交換しに行きました。

 

オーダーの場所と受け取り口が離れていたことで、違う商品を手渡されたようです。

店側も注文数と出た商品の数の違いがあることは当然把握していますから、申し出るとすぐに交換に応じてもらえました。

 

最初受け取っていた商品はHOTだったけど交換してもらった商品はCOOL

持った瞬間に違うと分かったはずなんだけど言えないんですよ。

こんな些細で自分に非が全くないことでも言えない、主張できない性格。

自分が我慢すればいい

相手に迷惑がかかる

思ったことを言えれば本人も楽なはずなんだけど。

思ったことを言えておれば、死の直前まで自分で自分を追い込まずにすんだのに。

こんな性格だからいじめのターゲットになるのかもしれない。

 

 

好きなバンドの曲をやっと歌ったけど・・・

この日の帰りの車中でのことです。

2019年の夏ごろから一年以上聞くことがなかった[ALEXANDROS]の曲を車内で流し大声で歌ったのです。

 

以前にも書いたのですが太郎は[ALEXANDROS]の大ファンで、高校入学前の2019年3月20日には大阪城ホールへ[ALEXANDROS]のライブにも参戦したほどです。

それほど大好きだった[ALEXANDROS]を一切聞かなくなった2019年の夏ごろって、退学となったAからのいじめ、水泳部顧問からの恫喝まがいの言動によるいじめなどによって、太郎が徐々に追い詰められていった時期と重なります。

精神的に追い詰められてすべてをリセットしたいと思う気持ちや、現状のすべてを捨て去りたいという気持ちの現れなのだろうと、いまは冷静だから分かるのですが当時の私には何もわからなかった。

音楽や好きな食べ物まで敬遠するほどの異変だったのですが、その異変の原因を深く考えることなどしなかったし、もっと早くここまで追い詰められているのだということに気付いてあげられていれば、失踪して手首を切って自殺を図るところまではいかなかったのではないか。

本当に今でも後悔しているし反省しています。

 

そんな太郎が妻の実家からの帰りに、ついに車で[ALEXANDROS]を聞いたのです。

1年以上聞いていなかった[ALEXANDROS]、最初に聞いた曲は

 

12/26以降の年末ソング

街が忙しくなって
人も早送り
僕は一時停止のまま

立ち止まって
落ち着いて
この一年を思い返そう
眉間にシワ寄せる事も
思わずほころぶ事も

あと少しで今年も終わるけど
ああ何か 忘れてないか
愛想笑いで頑張った自分を
少し褒めてあげよう

[ALEXANDROS] 作詞・作曲:川上洋平 12/26以降の年末ソングより

この曲は[ALEXANDROS]が改名前の[champagne]を名乗っていたころの曲で、以前よく車の中で聞かされていた時は何も思うことはなかったです。

この曲の英語部分を含めて、助手席に座った太郎は前方のどこか遠くを視線をずらすことなく凝視しながら、大きな声を張り上げて歌いあげました。

やっと大好きな[ALEXANDROS]を聞いたという安堵感以上に、何か太郎の気持ちをそのまま歌に乗せていた気がしました。

この時の太郎の心情をそのまま歌にのせている気がして、私はハンドルを握りながら何とも言えない感情に包まれていました。

いつもはおしゃべりな妻も黙りこくり、シーンとした車内に太郎の歌声だけが響いていました。

 

 

揶揄いからかいやバカにするような言動に対する拒否反応

太郎はどんどんキレやすくなったいるのではないか、そんな気がします。

 

2020年末に妻の実家で御馳走をいただくことになり、太郎はすき焼きをチョイス。

キッチンであらかた作ってからテーブル上のカセットコンロに移すことにしていたのですが、妻が運ぶ途中にすき焼き鍋の取っ手が壊れて取れてしまいました。

当然ですけどかなりの量がこぼれてしまいました。

その様子を見た太郎より6歳年上の兄(知的障害があり療育手帳を所持しています)が興奮してしまい

「バンザイ!バンザイ!」

と連呼。

すると太郎が兄を殴ったのです。

 

「何がバンザイや!ふざけるな!」

太郎も相当興奮したようで肩で息をしています。

そして止めに入った私が太郎を抱きかかえるようにすると、大粒の涙を流し始めました。

 

いじめが発覚するまではこのようなことは一切ありませんでした。

いじめ加害者Aに揶揄われからかわれ・ちょっかいを掛けられ・バカにされ続けてきたけど、太郎はずっと我慢し続けていました。

さらに水泳部顧問による恫喝・圧力・暴言にもずっと耐え続けてきた太郎。

外には一切吐き出さずに心にどんどん溜めていき、ついには心に溜めきれない状態になり、耐えられなくなって行動に出たのが2020年1月6日。

 

それから数か月くらい経ったころからは、からかい・ちょっかい・バカにするような言動をするとめちゃくちゃキレてしまいます。

バカにするようなことを言ったのではなくとも、太郎がそういうふうに捉えればやはりキレます。

今回のように太郎に向けて発した言動ではなくても、太郎の心の強い拒否反応によってやはりキレてしまいます。

そして必ず大粒の涙を流します。

 

体育の授業から水泳部顧問を排除してもらって以降は、何もなかったかのような顔をして登校していました。

でも本当は我慢しているのだと思います。

ちょっとした冗談でも全く受け付けない心の持ち主にされてしまったのですから。

太郎の本当の気持ちなんて理解しようともしない学校の教職員たちは、もういじめ問題はすべて解決したと思っているのでしょう。

 

いじめの張本人で退学処分となったAやその家族からは、何の連絡も謝罪もないままです。

太郎の心の柔軟性を完全に消し去った水泳部顧問も、2020年3月4日の謝罪(言い訳)面談以降一切の連絡をしてきません。

誰一人謝罪もされずに有耶無耶な状態で放置されれば、太郎はまったく区切りをつけることもできずに引きずり続けてしまいます。

 

退学処分になったのだからそれでいいだろ

面談で一応謝罪をしたのだからそれでいいだろう

 

いじめ加害者Aと水泳部顧問によってズタズタにされた心は、何の区切りもなく勝手に終わったことにされて幕引きとされ、水泳部顧問本人も学校もすべては解決済みだとして振舞われることで、まだほとんど修復ができていない。

学校へは表面上は普通の顔をして行ってはいるが、心は本当に修復なんてできていないのだ。

いじめによって傷ついた心は、そう簡単には治らない。

ほぼ治らないままに2020年を終えようとしていた。

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