028 不登校を咎めてはいけない、無理に行かせてはいけない

 

臨時休校

新型コロナの蔓延防止のために、2020年2月28日に3月2日から春休みに入るまで臨時休校とするように政府が各都道府県に要請し、太郎が通う高校では同じ市内の公立高校に準じて3月3日から春休みまでの期間は臨時休校。

ただし我が家では3月4日に親子三人で学校を訪れ、学校教師側の謝罪を受けるというか言い訳を聞くための面談に臨んだことは前回までに記したとおりです。

 

以前にも書きましたが、私も妻も臨時休校の要請が発表されたときは本当にバンザイして喜びました。

学校に行こうとしては強度のめまいや体の硬直により、家を出たところで倒れそうになって動けなくなっていました。

頭からは学校へ行かなくてはいけないという指令、心からは学校へ行ってはいけないという指令。

この頭と心のアンバランスによって起立性調節障害を発症して倒れそうになる。

ところが国からの要請で学校がお休みになるのですから、そんなアンバランスな状態は学校に関しては起こりにくくなります。

 

私も妻も毎朝繰り返される太郎の不安定な状況を目の当たりにせずに済むし、なんとか学校へ行った日も毎日

「無事に教室へ入れたのかな」

「今日は保健室へ行くようなことはないのだろうか」

「今日は早退せずに最後まで学校にいられるのかな」

こんな状態でお昼休みのが終わるまではドキドキしっぱなし。

その後は

「無事に学校から帰ってくることはできるのかな」

「急に消えていなくなったりしないかな」

本当に学校へ行けば行ったでドキドキしっぱなしでした。

 

それこそ帰りの電車が1本遅くなっただけでどれほどザワザワするか。

こんな状態の私と妻に対して太郎は必ず

「○分の電車に乗ったよ」

と連絡を入れてくれることでかなりホッとしている状況。

 

そのような状態の中で、国が学校に対して休校とするように要請したわけですから、学校へ行かなくてはならないという事を考えなくて済むなんて、我が家にとっては本当にありがたい休校要請となりました。

 

 

極力外へ連れ出すようにしていました

以前にも少し書きましたが、休校要請が決定してすぐに私は温泉宿を予約しました。

学校での謝罪?面談終了後の2020年3月6~7日の1泊で和歌山県の白浜温泉へ行くことに。

私や妻はノンビリできて気分転換ができればいいと思っていただけなのですが、太郎からのリクエストにもこたえました。

「プールのあるところがいい!」

選手のようなタイムを競う水泳ではなく、二つ上の兄と戯れるようにして遊びの泳ぎがしたかったようです。

泳ぐというよりはプール遊びですね。

屋外のプールなのですが温泉を入れているので真冬でも利用できるということで、けっこうはしゃいでました。

白浜以外にも南紀をあちこち巡ったのですが、少しは気晴らしになったのかなと思います。

でも太郎は本来の姿には程遠い深いカゲを持った状態が旅行先でも見受けられ、スマホで撮った写真を帰ってから見返すと、顔色はすべての写真で蒼白だし目は死んだように見えました。

 

旅行から帰ってきた翌日には、二つ上の兄の通勤用にと軽自動車を新古車で購入したのですが、その場にも太郎を連れて行きました。

書類を自動車販売店へ持って行くときにも太郎を連れて行ったし、納車された車を妻の実家まで兄の運転で持って行くときにも太郎を同乗させました。

免許取得後間もない兄の運転の練習の際にも毎回太郎を同乗させたりと、とにかく家の中でジッとする時間を作らないようにするために常に外に連れ出していました。

いくらテリトリーとはいえ家にずっといれば、学校でイヤだった情景がどうしても頭に浮かんでくると思うのです。

でも外に連れ出しておれば、そういったイヤなことを思い浮かべる時間は減ると思うのです。

 

 

不登校を咎めない、無理に登校させようとしない

不登校の原因には様々なものがあると思います。

子供によっては家庭内の不和によって不登校に陥るケースもあるようですが、学校での友達との人間関係(仲間外れや悪口、いじめなど)のほか教師との関係に嫌気がさして不登校になるケースもあります。

我が家の息子の場合は教師との関係が原因です。

 

いじめが発覚した当日に教師である水泳部顧問から加害者を許せとか、退学にならないように嘆願書を書いてくれとか、他の学校への編入学の話をしてくるとか。

そして自分の意志とは真逆の

加害者であるA君を許します、退学も望んでいません

と無理やり書かされたわけですから、そんな教師のいる学校へ行けるはずがありません。

2020年3月4日に教師の謝罪のための面談が行われましたが、そこでも体育科の教師たちは一切非を認めず言い訳に終始していたのですから、そんな教師たちがいる学校へ行かせるのはホントに危険すぎます。

 

いじめ発覚当初からの水泳部顧問からの圧力に完全に負けていた私と妻は、学校へ行かせなきゃいけないとか自分たちの息子が学校を辞めないようにしなきゃいけないとか水泳部顧問のいう事を聞いておかなければ学校に通えなくなると思い込んでいたのが最大の失敗だったなと思います。

全国一斉に休校要請が出されたことで、学校から離れる・距離を取ることが自然にできたわけですが、この休校期間中に息子は、ほんの少しではあるのですが心の落ち着きが戻ってきつつあるようには感じました。

 

不登校に陥った原因は様々なものがあるのですが、主因は人間関係であることは間違いないです。

それが生徒なのか教師なのかは分かりませんが。

例えば不登校の原因がクラスの生徒だとした場合、その生徒がいる教室に入るという行動は、頭では学校へ行かなきゃいけないと思いながらも、心は激しく抵抗するものです。

 

頭と心のアンバランス、頭と心の葛藤、頭と心のせめぎ合い

 

こういった頭と心からの異なる指示によってめまいを起こしたり、発熱したり、体が硬直したりするのではないかと思います。

学校側がきちんと事態を把握して対処することができておれば登校することができるかもしれませんが、ほぼすべてのケースでは不登校の要因となった生徒や教師はそのまま通常通り登校しています。

そんな所へわざわざ子供を通わせる必要はないですよ。

そんな無理して通わせることに何の意味もありません。

無理に通わせれば頭からの学校へ行けと言う指示と、心からの学校へ行ってはいけないという指示とがそれぞれもっともっと強くなっていき、結果的に身も心も破壊してしまうことに繋がります。

しばらくの間は学校とは距離を取ることをお勧めします。

 

 

臨時休校期間中の2020年3月12日には、妻のイライラからの叱責によって過呼吸を起こすことがありました。

これは学校での話ではなく6歳年上の兄との些細なトラブルと、スイミングスクールへ行こうとはするけど学校と同じく、頭と心のアンバランスさから不登校と同じ状況に陥り、そんな状態のところへ妻のイライラからの叱責によって過呼吸を引き起こしたのです。

スイミングスクールも結果的には学校の臨時休校に合わせる形でお休みとなったので、太郎にすれば心を落ち着かせることができたのかなとは思います。

今にして思えば、学校と同様にスイミングスクールとも距離を置くべきだったなと思います。

学校でも塾でも習い事でも、理由があって行きたがらない時は無理に行かせずに、テリトリーの中で保護してやることが必要だと痛感しました。

 

2020年3月14日

終業式のため久々の学校へ。

学校最寄り駅までは妻が送っていき、駅から学校までは水泳部員たちと一緒に登校。

休校要請期間中という事もあり短時間で学校をあとにしたためか、太郎はいつもより軽い足取りで帰ってきた。

いろいろとあり過ぎた1年生もようやく終わり、この推薦クラスとも別れを告げて2年生からは一般進学クラスへ替わる。

思えば水泳部顧問だけではなく、クラス担任だってたいがい太郎に対して酷いことをした。

そんなクラス・クラス担任とお別れできるのだから、足取りも軽くなって当然かもしれない。

 

2020年3月18日

太郎は2年生の教科書を購入するために学校へ行った。

車で送ろうかとたずねたが電車で行くとの返答が。

いつものような重苦しい感じで家を後にするのではなく、比較的足取りも軽く家を出て行ったように見えた。

いろいろな呪縛が解放されることに加えて、臨時休校は太郎にとって心に負った深い傷を癒す良い期間になったのだと思う。

 

無理に学校や習い事に行かせる必要はない。

もちろんその子のワガママで行かないのであればそれはまた別次元の話だが、心の傷が行きたくない!とSOSを発信している状況ならば、絶対に行かせてはいけない。

そして行かないことに対して咎めるようなことを言ってはいけない。

私と妻は身をもってこのことを経験したのです。

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