いじめの件数が少ない⽅が⾃⾝の評価が⾼まる
こういったことは起こりうるだろうと思っていましたし、今までにもあったはずだと思いました。
仙台市立の小学校に勤務する男性講師は、11月に行った「仙台市いじめ実態把握調査」での児童22人分の回答を勝手に書き換えるなどした。
担任として受け持っているクラスの児童2人が、いじめの有無に関する質問で「ある」と書いていたものをこの男性講師が「ない」に書き換えた。
「いじめは今も続いているか」「誰からいじめられたか」など他の4つの質問においても回答を消すなどした。
「あなたの学校では、いじめをおこさないためにしっかり取り組んでいると思うか」の質問では他の児童の回答を「あまり思わない」から「思うに書き換える」などしたという。
仙台市教育委員会の調べによると、これまでにも他の小学校3校で少なくとも67人分の回答を書き換えたり消去していたという。
市教委はこの講師を懲戒免職とし、さらに有印私文書偽造・同行使容疑に該当する可能性があるとして県警にも相談しているという。
講師は臨時的任⽤職員という立場であり、常に評価を上げておかないと先々の任⽤(講師から教諭)に不利になると思ったのが犯行のきっかけだったという。
クラスでのいじめの件数が少ない方が自身の評価が高まると言った考えですね。
お前はいったいどこを向いて教室に立っていたのだ?
いじめは人権蹂躙や人権無視といった人権問題なのに、それを解決すべき立場にある教師が児童の方を向かずに教頭や校長の方を向いていたなんて。
懲戒免職になって良かったとしか思えないですね。
発覚のきっかけは保護者が取っていたコピー
「仙台市いじめ実態把握調査」の回答書は、家に持ち帰って児童が家族と一緒に相談しながら記入して学校へ提出。
この児童の保護者はコピーを取っていたようですね。
面談の際に講師が提示した回答書と、保護者がコピーしていた回答書の内容に相違があることから発覚したそうです。
これは本当に大切な事なのですが、学校へ提出する書類はすべてコピーを取っておくことをおススメします。
何も起こらなければそれで良いのですが、私はすべての書類をパソコンにPDFファイルとして保管しています。
本当に多いのですよ、こちらが提出した書類の内容と学校に伝わっている内容が違うことって。
学校や教師の中には自己保身のためには平気でウソをつき、平気で書類を改ざんし、廃棄しちゃってなかったことにしたり、そもそも書類を受け取ってはいないって言いますからね。
子供相手ならば誤魔化したってバレはしないと考えている教師もいますから、書類の扱いは本当に注意したほうが良いと思います。
いじめの実態把握の書類を学校へ提出する怖さ
常々思っているのですが、クラスや出席番号や名前を書いて
「いじめられています」
「いじめをよく見かけます」
なんて記入した書類を学校へ提出するのは怖いです。
今回のように担任が内容を改ざんする可能性もあります。
また教頭や校長が行うことも十分考えられます、自身の学校はいじめが少ないとアピールしたいがために。
私が居住している自治体では、23歳になる息子が中学生の頃からいじめの実態把握を書類の提出で行っていました。
ただ封筒の封をせずに開けたまま提出となっていたこともあって、本当のことを書けずに提出した覚えがあります。
いじめられていた相手はクラス担任でしたから、封を開けたまま担任へ提出すれば間違いなく改ざんされていたでしょうし、さらにいじめが酷くなったのではと思います。
教育委員会を完全に信用できるかとなると難しいのですが、それでも現状のように学校へいじめに関するアンケート用紙を提出するよりはマシなのかなと思います。
郵送代は必要になりますが、教育委員会へ直接提出するようにすれば今回のような改ざんは防げるのではないかと思います。
「いじめ」だけではなく、いま学校では教師による児童生徒への「わいせつ」事件も多発していますから、同様なアンケートを直接教育委員会へ郵送する形で実施できないでしょうか。
それほど学校や教師に対する社会全体の目は厳しくなっていますし、信用も地の底に堕ちていることを自覚してもらいたいです。
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