このページでは高校へスポーツ推薦で入学するまでを記しています。
我が家の子供(以下 太郎と記します)は全国レベルの選手ではなく、中学生の頃は府県の大会や地区の試合になんとか出場できる程度のレベルでした。
このくらいのレベルの選手のもとへ、私立高校からスポーツ推薦の話が正式に来るまでの話です。
スイミングスクールのコーチから推薦入学の話を知らされた
2018年6月27日
期末試験のために早く家に帰ってきた太郎に、スイミングスクールのコーチから電話があった。
電話を切ったあと喜び勇んで私の仕事部屋へと駆け込んできた太郎。
「いまスイミングのコーチから電話があってな。××高校の水泳部顧問からスイミングのコーチに××高校へ来る気はないかってたずねられたって・・・」
よく聞いてみると
高校水泳部の顧問が太郎のタイムを見て、府県大会の上の地区の中学校水泳大会の記録はすでにクリアしてるし、まだタイムが縮みそうなので、もし縁があればよろしくみたいな内容だったようです。
この時点ではまだ高校の水泳部顧問はとりあえず声を掛けておこうといった程度。
他の全国クラスの選手に入学を断られた場合の保険といったところでしょう。
2018年8月10日
太郎はスイミングのコーチから
高校の水泳部顧問は府県中学校総合体育大会の結果を見て、太郎の推薦入学について決めることを伝えられていた。
府県中学校総合体育大会の試合会場には、あちこちの私立高校の水泳部顧問がやってきていたことは私も確認しています。
高校の名前が入ったポロシャツなどを着用している方が多いですから。
この日高校の水泳部顧問からスイミングのコーチに対して、太郎を推薦で入学させることが決まったと伝えられました。
この高校は有数の進学校でもあり、水泳部をはじめ陸上長距離や女子ソフトテニス、剣道などの各クラブも相当レベルが高い。
そんな高校から太郎に話が来るだなんて、この時はまだ半信半疑でした。
でもそれ以上に、全国レベルの選手ばかりのところへ地方大会レベルの太郎が入っていけるのだろうか。
ふつうに公立高校に入ってスイミングスクールで水泳の練習を行う、中学時代と同じスタイルの方が良いような気もするのですが。
私立高校から正式に推薦入学の話が来た
しばらくの間推薦入学に関する話はありませんでした。
本当に太郎はあくまで保険であって、ほかの有力な選手が入学を断らなければ太郎には回ってこないだろうと、夏休みが明けて2学期が始まった頃まで思っていました。
2018年9月24日
前日スイミングスクールでコーチと選手との面談がありその席上で、まだ中学校には話がいっていないから心配してるかもしれないけど、9月に入って高校の水泳部顧問と同席することがあり、太郎を推薦することで決定しているからと返事があったと伝えられたそうです。
スイミングスクールの主任コーチと推薦を打診してきている高校の水泳部顧問は、ともに国体の水泳代表の監督やコーチとして帯同しており、そのときに太郎の話が出たようです。
2018年10月25日
太郎が通う中学校から電話。
〇〇高校の××先生(高校の水泳部顧問)から推薦入学の件で電話があり、まずは保護者の方とお話がしたいとおっしゃっています。
ここでようやく正式に推薦入学の話が来たことになります。
2018年11月3日
中学校で太郎のクラス担任と進路指導の先生、そして高校水泳部の顧問と私とで推薦入学についての話となりました。
まずは水泳部顧問の自己紹介(顧問とコーチを兼ねていることや、国体の水泳女子チームの代表監督をしていること)に続き
- 指定された試合は高校から必ず出場しなければならない
- 高校から参加する試合に関してはエントリー料・交通費・宿泊費などはすべて学校負担
- 水泳で高校に来てもらう以上はインターハイ出場が最低ラインで、8位入賞を目指すこと
- 入学金の免除など特待生として扱うかは入試の後決定する
- 私が中学校へお伺いして入学できなかった生徒は過去に一人もいません
特待生に関しては水泳での成績順であり、太郎よりも速い選手が入試を受けなければ特待生になる。
推薦を打診された水泳選手が全員受験しないかぎり、太郎の場合は入学金も授業料も全額支払わなければいけないということです。
高校から中学校へ申し出があって正式に推薦入学が決まる
太郎のように“保険”として声を掛けられた選手の場合、正式に高校から中学校へ推薦入学の話がやってくるのは11月前後になることが多いようです。
これは本命で有望な選手との交渉が先に行われ、どのくらいの人数が入学するのかが確定した後、空いた枠での入学となるためです。
この高校の場合は水泳部の顧問(教師)とコーチが同一人物ですが、学校によっては別な場合があります。
別な場合で割と早い時期にコーチから
「うちの高校へ来ないか?」
と声を掛けられることも多いのですが、コーチが入学に関する権利を持っていることは少なく
「受験してくれませんか?」
という程度のお誘いのケースがほとんどです。
あくまで高校の教師が中学校へ行き、推薦入学の話をしてはじめて決定ということになります。
またスポーツや芸術分野などの推薦で入学したからと言って、入学金や授業料が必ず免除されるものではありません。
特に学校側が期待している選手ならば全額免除になるかもしれませんし、半額とか1/4免除というケースもあります。
太郎のように一切免除はなく、入学金も授業料も一般の生徒と同じように納付するケースももちろんあります。
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