今でもこんな小学校が存在する
“眼前の「殴る蹴る」を担任が放置。葛飾区小学校「学級崩壊」の惨状”という記事をまぐまぐニュースで見つけました。
記事を詳しくお読みになりたい方は下記からお進みください。

要点を書いていくと
- 東京都葛飾区の小学校で起きたいじめ事案
- 家庭科で使用するエプロンキットのメーカー「アイセック」の文字に「ス」を付け加えた加害児童たち
- そのことを注意した児童に対して殴る蹴るの暴行を連日加えるようになった
- 他のクラスメイトの助けがないと歩行が困難な状況に
- 学校側は加害児童側の主張だけを聞いた
- 加害児童の親が被害児童の親に、二発ほど殴られたくらいで大問題にするなとの暴言
- さらにほぼすべての暴力現場に担任がいたのに放置していた
- 学校は教育委員会への報告を怠るという怠慢ぶり
ざっとかいつまんで書くとこのような状態ですが、これ信じられますか?
ちなみにこの加害児童たちは、もともと集団で不特定多数の児童を集中的に攻撃するという問題行動が多いとされている児童たちだそうです。
担任はなぜ放置していたのか
今回の“いじめ”という枠を完全に越えてしまっている暴力事件ですが、ほぼすべてが教室内で行われており、その教室内には担任の教師がいたというのです。
生徒同士のトラブルはつきものだと思うし、いくら子供だとはいえ考え方の違いによって言い争いに発展することもあるでしょう。
でも学校の教師、それもクラス担任の教師だったら生徒同士のトラブルを解決するために話し合いの場を設けたり、HRで時間を取ってクラス全員で話し合いをすることで解決へ向かわせるというのは大事な仕事のひとつじゃないのかな。
それなのに暴力事件にまで発展しているのに見て見ぬふりをするクラス担任って、その教師の存在意義はどこにあるの?
まさか教科書を開いて勉強を教えることだけが仕事だと思ってるの?
それだったら小学校に登校なんてせずに、ずっとオンライン授業のままのほうが時間のロスもないしよっぽどマシじゃない?
この担任教師は加害児童たちの日頃の行動は当然知っていたハズ。
ところがなぜここまで一切無視するかのように動こうとしなかったのか。
あくまで憶測の域を越えませんが
学校としてこの加害児童たちの行動は把握していたものの、加害児童の親たちの行動に恐怖を感じていたからではないか。
職員会議でもおそらくこの児童たちのことは議題に上がっていたとは思いますが、学校に対して問題行動を起こす親がいるからという理由からノータッチを決め込んだのではないか。
担任もこの加害児童たちに非があることは分かっていても、下手に注意などすれば加害児童の親たちが一斉に襲い掛かってくることが容易に想像できるから。
それで動けなかったのではないかと。
だからといって、面前で行われた暴力行為に関して無視を決め込んだ担任を許すことなどできません。
危険な“おとな”たち
加害児童は当然のこと、担任や学校の対応も許せるものではありませんが、それ以上に加害児童の親たちの責任が本当は大きいのです。
声高に白いものでも黒だと叫び相手を委縮させ、黒ですと認めるまで攻撃の手を緩めない。
こんな手法は学校以外でも店先で店員に詰め寄ったり、コールセンターへの電話でも同様のことが多発しています。
そしてたいていの場合はその言動に恐怖を覚えることや、時間がかかることで他の業務を行えないといったことから、間違えと分かっていても相手の言い分を聞いてサッと処理してしまう。
少しの金銭的負担を強いられるにしても、早く終わらせる方が結果的にトータルでの損害が少なくて済むことから選択することが多い。
それに味を占めた人たちがあちこちで同様の“事件”を起こして回るわけです。
姿はすっかり反社のようだけど頭の中は2~3歳くらいから成長できていない“おとな”が増えて、そんな“おとな”に育てられる“お子さま”たちは
- 相手は関係なく自分の考えがすべて正しい
- 気に入らなければ暴力を使っても良い
- 白いものであってもこちらが黒だと言えば、相手が黒だと言うまで許さない
“おとな”とまったく同じ思考を持つ“お子さま”たちは、“おとな”と同じ言動をするわけです。
もっと警察や児相を活用すべき
学校側はおじけつくことなく勇敢に問題児童の親である“おとな”に立ち向かわなければ何も解決しません。
でも“おとな”の言動はやっぱり怖いし、できれば関わりたくはないものでしょう。
それならば担任だけとか、学年だけとか、学校だけといった単位ではなく、教育委員会と密に連絡することで対策を考えるほか、加害児童に関しては児相への通報であったり、“おとな”対策としては警察を活用すべきではないでしょうか。
また被害者側も1~2度学校や教育委員会に連絡を入れても話が進みそうになければ、いじめ問題に強い弁護士に相談するなど、とにかくどんどん先手を打つ必要があります。
文科省も「子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)」というHPを設けており、さまざまな相談窓口の連絡先を記載しています。
子供からのSOSを受け付ける窓口だけではなく、各教育委員会が設置する保護者が相談できる相談窓口の一覧なども記載されていますから、ぜひ活用しましょう。
クラス内のいじめ問題で困っているのならば、教師だって恥ずかしがることなくこれらの相談窓口を利用してみるのも良いのではないでしょうか。
学校からの圧力と親からの圧力によって挟まれてしまう教師。
教師も大変だとは思いますが、外部の力を頼ってみても良いのですよ。
それが子供を守ることにつながるのですから。
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