いじめについて文科省の発表がありました-2

いじめ

「けんか」や「ふざけ合い」といった「ささいなけんか」についても報告するように求めたために、過去最多の323808件と2015年度に比べて98676件も増加したいじめ。

あくまで学校側による認知件数ですし、全くいじめを認知していない学校も全体の32%もあるのでいじめの実数は分かりません。

少しでもいじめによる子供たちの被害を少なくしようとする努力は評価できます。

しかし、そもそも論としていじめを無くすことってできるのでしょうか。

残念ながらいじめを無くすことは無理だと私は思っています。

 

 

私も小学生のころにいじめに遭ったことがあります。

1度目は自分でも理由が分かりません。

小学校区内に児童養護施設があり、そこから小学校へ通う在日の人達にやたらとターゲットにされていました。

その頃は私に差別という考えなんて無かったですし、その人たちに対して暴言を吐いたとか手を挙げたなんてこともありません。

急に蹴られたんですよ、その在日の人達に。

幸いなことに蹴られたりしたのは1か月ほどで終わったのですが、その後は私の友達が同じようにやられていましたよ。

 

 

2度目は私がたまたまテストで良い点を取った時です。

クラスの数人にカンニングの疑いをかけられて、当初は

「こいつがこんなに良い点を取れるわけがない」

「カンニングしなきゃ取れるわけがない」

と言われ続けました。

それが1~2週間続き、その後は無言でぶつかってきては睨んできたり舌打ちされたりしていました。

ただその当時はクラスを束ねる番長的な同級生がおり、誰かが私がいじめられていることをその子に報告したのです。

番長的な子が激怒して、私に当たってきていた人たちを放課後に捕まえて、全員を羽交い絞めにして私に殴らせたのですよ。

躊躇する私を見てその番長格の子は

「お前はそれだけのことをやられたのだから殴れ。それで今回の事はおしまいにしろ!」

 

いじめって何がきっかけになるのかは分かりません。

私なんて1度目の時は全く意味不明で蹴られていましたからね。

おそらく在日というレッテルを感じていて、とにかくむしゃくしゃしていたのが原因なのだと思います。

2度目は全くの濡れ衣からのいじめですよ。

私にとってきつかったのは2度目の方です。

手を出されたわけじゃないけど、言葉と無視と舌打ちって心にくさびを打ち込まれるような感じがするのです。

ただ公正中立的な番長格の存在に私は救われたのです。

 

 

人間って自分の位置を確かめたい生き物です。

自分よりも下に位置する人がいれば安心するのです。

時には暴力、時には言葉、時には態度によってその地位を確かめようとします。

また相手の地位が上がってこないように押し付けようともします。

これがいじめのそもそもの原因です。

その原因に自分が納得できるように明確な理由を後付けしようとします。

勉強ができない

卑怯なヤツ

貧乏

臭い

生意気

etc

理由は何でも良いのです。

自分自身を納得させられる理由であれば。

そしてその理由に納得してしまえば、その理由は正義のためには仕方がないと変質してしまうのです。

 

 

クラスでのいじめを無くすことは難しくても、止めることはクラスに番長的な存在がおれば可能です。

私が身を持って体験しましたから。

でも今の小学校でそれは期待できませんよね。

クラスで番長として認められるには、言葉でみんなを説得させられるだけの威圧感と、いじめではない多少の暴力の肯定も必要となってきます。

今はクラスメイトから番長として認められる前にその言葉遣いを注意されたリ、少し手を出したことで相手の親が怒鳴り込んできたりしますから。

そもそも文科省が「ささいなけんか」もいじめとしてカウントするように通知しているのですから、番長格の出現なんて無理なことです。

 

中学校や高校に進むにつれていじめは陰湿で表に出にくくなり、学校も親も気付くことは難しくなるでしょう。

さらに年齢の上昇によって、自分よりも下に位置する人の存在が心のよりどころになっていきますよ。

中高年の人を見れば分かりますが、自分より立場が弱い人間だと思うと言葉使いが荒くなっていきますよね。

お店で店員に絡んだり、宅配業者に文句を言ったり、どこかの会社にクレームの電話を入れたり、そして学校にクレームの電話を入れたりする。

金を払っているから自分で上で、金を受け取っているほうが下。

これらの行為も、児童生徒がいじめているのと本質は全く同じなのですよ。

 

私がいじめを受けた時、誰にも相談はできませんでした。

友達にも親にも担任にも。

ただ学校へ行くのが嫌だなと言う気持ちだけでした。

たまたま助けられたから今の私があるのですが、いじめを受けた児童生徒が相談できる相手って親しかいないと思います。

私は自分の経験もありましたから、子供が小さい時からとにかく話をするようにしています。

まだポカーンとして私の話を理解できていないころから

  • イヤなことがあったらすぐに言えよ
  • いじめられるのは恥ずかしいことじゃない
  • いじめる奴の心が貧しいからいじめるんだ

この3つはとにかく子供に言い続けてきましたよ。

その時に子供には必ず親の失敗談を聞かせていました。

多少作り話でも良いんですよ。

子供がお腹を抱えて笑うくらいの失敗を親もしたんだと分かってもらえればね。

親が頭ごなしに

「何かあったら言えよ」

なんて言っても伝わりません。

頭ごなしに子供に言うということは、その時点で子供の方が地位が下だと言っているのと同じです。

子供にしても親と子供の位置を再確認してしまいます。

先に言いましたよね。

いじめとは自分の位置を確かめる行為であり、自分よりも下に位置する人がいれば安心するのです。

だから親の失敗談を子供に話して、親と子供の位置は同程度だと思ってもらうことが必要なのです。

あくまでいじめについて子供に話すときだけですよ。

 

 

まったくの第三者に児童生徒が相談できれば良いのですが、なかなか難しいですよね。

自治体で子供からのSOSを受けつける電話窓口などもありますが、電話でSOSを発信できるほどいじめられた子供は強くないですからね。

 

 

最近何か変だ

いじめられているのかも

そう思ってからでは遅いのです。

大人の世界でも「あおり運転」をするなど身勝手な人が増えていますが、子供の世界も全く同じだと思ってください。

何もない時から子供との接点を太くしておく必要がある、私はそう思います。

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